唾石症(だせきしょう)
こんにちは。 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から唾石症(だせきしょう)についてです。
現在、武蔵野市の健診を行っています。
この健診ではパノラマレントゲン写真を撮ることができます。
10月で終了ですので申し込みをされた方は早めに受診しましょう。
その健診では、パノラマレントゲンを撮影できますので、
歯の異常以外に上顎洞の異常や、骨の中の異常、親知らずの状態など、
目には見えない部分の異常を発見できます。
その異常の1つに今日紹介する唾石症(だせきしょう)があります。
症例を見てみましょう。
下にパノラマレントゲン写真を示します。
左下に白い不透過像を認めます。(左右が逆になるので、向かって右下の白い丸が唾石です)
これは顎下腺に唾石(だせき)ができている像です。
唾石症は、顎下腺に好発しますが、
他の唾液腺にも出来ることがあります。
唾石の原因は不明ですが、唾液に含まれる無機塩の沈着により発生すると言われています。
症状としては、顎下腺が腫れたり、
唾仙痛(だせんつう)といって食事の時に唾液腺が痛くなったりします。
処置は、唾石の摘出あるいは唾液腺の摘出を行います。
この症例は唾石が左の顎下腺の中に出来ていますので、
顎下腺の摘出ということになります。
また、症状がない場合は、経過を観察することもあります。
しかし、見事な唾石です。
投稿日:2009年10月21日 カテゴリー:口腔外科