口臭について
こんにちは。さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口臭についてです。
口の中が原因と思われるものは6つ程考えられます。
原因
①口腔内の清掃不足
②歯周病
③虫歯
④舌苔
⑤義歯の汚れ
⑥口呼吸
⑦唾液分泌量の低下
それぞれについて簡単に解説します。
①口腔内の清掃が不足すると、プラークが貯まり口臭の原因となります。
プラークは細菌の塊です。
②歯周病になると、歯肉が腫れて、歯周ポケットを作ります。
口腔内にプラークや歯石が存在すると、細菌が増殖し、口臭の原因となります。
③大きな虫歯になると、そこに食べ残しが貯まり、臭いの原因になります。
④舌の表面に上皮のはがれたものや、細菌の死骸などが堆積し、これが口腔内細菌により分解されると臭いの原因となります。
⑤食後に義歯を洗わないと、たくさんの食べ物の残りが付着し、臭いの原因となります。特に義歯を不潔にすると、カンジダの繁殖を招き口臭以外にもトラブルを引き起こします。
⑥口呼吸により、口腔内が乾燥すると、細菌が繁殖し臭いの原因となります。
⑦唾液の分泌量が減ると、唾液のもつ、殺菌作用、清掃作用が低下し細菌の繁殖を招いてしま います。
プラークコントロールをして、口腔内を清潔に保ち、
唾液の機能を低下させないことが大切です。
べったりと歯石とプラークが付着しています。
ブラッシング指導の後、歯石を除去します。
歯石の下は、こんなに歯肉が腫れています。
毎日のブラッシングと、定期的な歯石除去で口臭を予防しましょう。
他の原因として、蓄膿症、扁桃腺炎などの耳鼻科疾患、重度の胃潰瘍などの消化器系疾患、腸内の悪玉菌の増加などがあります。
また、自臭症といって、実際は臭いがないのに、口臭がしていると錯覚してしまう場合もあります。