喫煙と歯周病
こんにちは。吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今日のテーマは喫煙の影響についてです。
1.喫煙と歯周病
喫煙は歯肉にとって悪影響を与えます。
以下の4つの影響があると思ってください。
①ニコチンの血管収縮作用
血管が細くなれば、血流が悪くなります。
血液量が減るので、酸素や栄養が欠乏し、
老廃物の除去がうまくいかなくなります。
②歯肉の線維化(せんいか)
喫煙により歯周病のサインである出血などの症状が出にくくなり、
歯周病が重症化し手遅れになりやすい事があります。
③白血球機能の抑制
細菌に対する白血球の機能が抑制され防御機能が低下します。
歯周病は歯肉溝で起こる細菌と体の免疫との攻防なので、
免疫機能の低下は歯周病になる確率を高めます。
④歯肉の修復機能に対する悪影響
歯周病治療に必要な線維化細胞の働きを抑えるため
治療に対する反応が悪くなります。
喫煙している方は、写真のように歯肉が黒っぽくなります。
他にも、喫煙により血流が悪くなるためインプラント手術や、
抜歯後の傷の治りが悪くなります。
喫煙は歯肉に様々な悪影響を及ぼすのです。
投稿日:2009年9月18日 カテゴリー:歯周病