親知らずの歯肉弁切除(しにくべんせつじょ)
こんにちは。さくま歯科 佐久間琢です。
今回は親知らずに関連した話です。
早速、症例を見てみましょう。
21歳の男性です。
右下の親知らずが痛いとのことで来院されました。
親知らずに半分歯肉がかぶっています。
歯肉が炎症を起こしているので、触ると痛みがありました。
まずは消炎です。
イソジンでうがいを行ってもらい、抗生剤を内服して炎症を抑えます。
何回も腫れを繰り返す場合は、抜歯が必要ですが、
腫れたのは今回が初めてだったことと、
親知らずの生えている方向も比較的まっすぐだったので、
抜歯しないで経過を見ることにしました。
ただ経過観察してもダメなので、親知らず周囲の環境を改善することにしました。
親知らずが腫れる原因は、歯が奥にあるために清掃が行き届かない事が原因です。
腫れがなくなっても歯ブラシが出来ない状況を出来るだけ改善した方がいいわけです。
そこで、磨きやすいように親知らずを覆っている歯肉を除去しました。
このように歯を覆っている歯肉を除去することを歯肉弁切除(しにくべんせつじょ)といいます。
親知らずを抜歯が必要な場合と、しなくても良い場合に関しては
ホームページでも書いていますのでご覧になってみてください。
投稿日:2009年9月15日 カテゴリー:口腔外科