乳児の外傷
こんにちは。吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は、口腔外科、小児歯科の分野から生後7カ月、乳児の外傷です。
早速、症例を見てみましょう。
子供の口から出血しているので診て欲しいとのことで受診されました。
上の唇には、上唇小帯(じょうしんしょうたい)があります。
その周囲から出血しています。
下の歯肉からは、歯が萌出(ほうしゅつ:歯が生えてくること)しています。
この歯は上アゴの歯肉にぶつかって傷を作ってしまったようです。
切れている部分が大きいと縫合が必要です。
このケースは生後7か月ではちょうど歯が生えてくる時期ですが、
出生時、あるいは生後1カ月頃から歯が生えてくることがあります。
この歯は先天生歯(せんてんせいし)と呼ばれ、潰瘍を作ったり、授乳障害となることから、
抜歯を行うことがあります。
歯が生えてくる時期が早すぎたり、遅すぎたりすると弊害があるわけですね。
投稿日:2009年10月7日 カテゴリー:口腔外科