日本顎関節学会 学術講演を聞きに行きました | 吉祥寺の歯医者 - さくま歯科 -

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日本顎関節学会 学術講演を聞きに行きました

こんにちは。 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。

10月18日の日曜日。

この日はものすごい、いいお天気でしたね。、

この日行われた日本顎関節学会主催の学術講演会を聞きに行きました。

学術大会総会(いわゆる学会)は年に1回行われ、

大学病院や市民病院の先生方が研究の内容や、珍しい症例報告を行いまが、

この日聞きに行った学術講演は、

臨床に即したテーマが多く明日の診療からすぐに役立つ内容が多く聞けます。

日本顎関節学会の主催で年に2回開かれています。


今回の講演の内容は、

①画像診断

②局所解剖

③人間学、患者学

④臨床的なエビデンスにもとずく顎関節症の診断と治療

でした。

①の画像診断では、顎関節症の区別しなければならない類似の疾患についてレントゲンやMRI

の画像を示しての講演でした。

②局所解剖は、顎関節周囲の神経、血管などの話でした。

③の人間学、患者学では、顎関節症が、歯科で扱う他の疾患(むし歯や歯周病)とはどのように違っていて診断ではどのような点に注意が必要かといった内容でした。

歯科の治療は外科的側面が強いのですが、

顎関節症は、内科的な側面も持っているという講演でした。

④では、ある大学病院の外来患者さんを症状や治療内容、治療結果に分類し統計的に結果を考察しており、症状に応じてどのような治療法を選択するのが最善かということが示されていました。

このように、治療内容を総括して、ある程度治療の有効性を示していることをエビデンスといいます。

このエビデンス(証拠)に基づいた治療を行うことは大切なことです。

昔の顎関節症はかみ合わせによるとされていて、大々的にかみ合わせを治すことが行われていましたが、現在は顎関節症の原因はいろいろな要因が重なって起こるとされており、かみ合わせの治療が必ずしも正しい選択肢とは言えません。

症例に応じて「この治療をすればこのような結果が出やすい」

といった事がわかってきています。

治療する場合は、常に新しいデータを頭に入れておかないといけない訳ですね。

投稿日:2009年10月23日  カテゴリー:顎関節症