セカンドオピニオンについて
こんにちは。 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回はセカンドオピニオンについてです。
セカンドオピニオンとは、別の医師の診察を受けて、
診断が正しいのか?
他の治療法がないか?
など、別の医師の見解を求めることです。
もし、処置の方針に疑問があったら、
別の医師に意見を聞くことができるのは、患者さんにとって、プラスだと思います。
どこの医院で治療するかを決めるのに大きな参考になりますね。
一つ症例を見てみましょう。
セカンドオピニオンを求めての受診です。
通っている歯科医院で、
「左上の奥歯が残せないの抜歯してインプラントですね」
と説明を受けたそうです。
患者さんが知りたいのは、
①本当に抜歯なのか?
②インプラント以外の治療法はないのか?
また、その長所、短所は?
ということだと思います。
では、口の中を見てみましょう。
左上の第一大臼歯が虫歯になっています。
虫歯は根の部分まで及んでおり、保存はできません。
①については抜歯の適応ということになります。
では、抜歯後の治療についての方法です。
私は、4つあると思います。②についてはインプラント以外に3つの選択肢があるということです。
a:インプラント
b:ブリッジ
c:義歯(入れ歯)
d:親知らずの移植
レントゲン写真です。
抜歯する前後の歯を削りたくないのであれば、aのインプラントかcの義歯(入れ歯)になりますし、
前後の歯を削って良ければブリッジでも可能ということになります。
このケースでは、抜歯する後ろの歯はすでに虫歯になっており、
いずれの治療法を選択しても削って治す必要もあります。
また、このケースは左上の親知らずが移植に使えそうです。
抜歯予定の歯を抜いて、親知らずを移植するのも可能ということになります。
インプラント、ブリッジ、義歯(入れ歯)の長所、短所については、
ホームページ本編のインプラントの項目に、
親知らずの移植については親知らずの項目に詳しく解説しています。ご参照ください。
それぞれの治療法の長所、短所をよく考えて治療法を決定しないといけませんね。
投稿日:2009年11月2日 カテゴリー:かぶせ物, 口腔外科