インプラント:上顎洞底挙上術(サイナスリフト)について
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回はインプラントの分野から上顎洞底挙上術(サイナスリフト)についてです。
上顎洞底挙上術(サイナスリフト)は2つに分けられます
①開窓法
②非開窓法(ソケットリフト)
現在は侵襲が低く②の非開窓法(ソケットリフト)が多く行われます。
上顎洞底挙上術(サイナスリフト)の種類の次に上顎洞について見てみましょう。
上顎臼歯部(上の奥歯)でインプラントを手掛ける際に問題となるのが上顎洞(じょうがくどう)です。
上顎洞は副鼻腔(ふくびくう)の1つで、歯科の分野では様々なトラブルを起こします。
パノラマレントゲン写真です。
赤い線で囲んだ領域が上顎洞(じょうがくどう)です。
鼻の横に存在し、自然孔(しぜんこう)という穴で鼻と通じています。
左右に1つずつあります。
上顎の臼歯部(上の奥歯)にインプラントを手掛ける際には、
上顎洞(じょうがくどう)が存在するため、骨が薄いとインプラントを埋入できません。
模式的に書くと下のレントゲンのようになります。
赤の線が上顎洞の底線です。
インプラントを埋入すると赤い線を突き抜けてしまいます。
そこで、上顎洞底挙上術(サイナスリフト)を行い、
インプラントが上顎洞に露出するのを防ぎます。
移植骨には前回のブログで書いた、人工骨(合成骨)を使います。
投稿日:2009年11月25日 カテゴリー:インプラント