歯周病と心疾患
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は歯周病と全身疾患の3回目、歯周病と心疾患についてです。
①冠動脈疾患(動脈硬化)
②虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)
③細菌性心内膜炎
について解説します。
①冠動脈疾患(動脈硬化)
動脈硬化や血栓の形成、血管狭搾(血管が狭くなること)により、
心臓を動かす筋肉に血液が供給不良となり起こります。
歯周病菌の産生する内毒素(ないどくそ)が血流に乗って心臓に達すると血管内で炎症性細胞が増え、血液凝固、平滑筋細胞の増殖、血管の脂肪変性を起こします。
②虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)
心臓を動かす筋肉に血液が供給されないことで起こります。
心筋梗塞は冠動脈の壊死(ダメになってしまうこと)により起こります。
③細菌性心内膜炎
歯周病菌が血流によって心臓に達すると
心臓を覆っている膜や、弁を構成している弁膜に感染します。
病状が進んで、敗血症や弁膜の破壊が起こると心不全にいたります。
普段から歯周病に関心を持ち、予防に努める事が必要です。
まずは、歯周初期治療ということになります。
次回以降は、歯周病の原因菌、歯周初期治療について書こうと思います。
投稿日:2009年12月5日 カテゴリー:歯周病