血管腫(かっけんしゅ)
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は、口腔外科の分野から血管腫(けっかんしゅ)についてです。
血管腫は血管組織の増生からなる病変で、真の腫瘍ではなく、
組織の発育異常であることが少なくないとされています。
また、女性に多いとされており、どの年代にも発生するとされています。
症例です。
舌の左側に紫色の円形の部分があります。
これが血管腫(けっかんしゅ)です。
レントゲン写真で、静脈石(じょうみゃくせき)が見られることがあります。
全身疾患との関連としては
三叉神経(さんさしんけい)の支配領域に一致して見れる血管腫があります。
これをSturge-weber症候群といいます。
血管が集まっていますので、傷をつくったりすると血が止まりにくいので注意が必要です。
基本的には摘出術を行います。
最近ではレーザーで蒸散(じょうさん)を行うことが多いのですが、
この場合、病理検査ができないので、確定診断が出ないという欠点があります。
投稿日:2009年12月21日 カテゴリー:口腔外科