ブラキシズムに対するスプリント療法の効果
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は顎関節症の分野からブラキシズム(歯ぎしり)に対するスプリント療法についてです。
ブラキシズム(歯ぎしり)は、歯科の臨床で様々なトラブルを引き起こし、
我々臨床家を悩ませます。
わかっていない事も多く、現在研究が行われては、新たな報告が出てきます。
ブラキシズム(歯ぎしり)は、顎関節症を発症させたり、悪くする因子の1つで、
このブラキシズム(歯ぎしり)に対してスプリントが使用されます。
スタビリゼーション型スプリントです。
赤い点は下の歯との接触点です。
このように全部の歯牙が接触するようにスプリントを調整します。
スプリントの表面がデコボコになっていたりしていて、歯が接触していなかったり、
歯の接触を調節せず単に入れてあるスプリントをよく見かけます。
そのようなスプリントはきちんと調整しないといけません。
スプリントを使うことで、ブラキシズム(歯ぎしり)が減少はしますが、
使用してしばらくするとまた元に戻ってしまうというのが現状です。
スプリントでブラキシズム(歯ぎしり)が無くなるわけではないのです。
ブラキシズム(歯ぎしり)が無くならなくても、
筋肉の安静、歯牙の保護といった効果が期待でき有効です。
ブラキシズム(歯ぎしり)による弊害を減少するのにかなりの効果を発揮するという訳です。
投稿日:2009年12月18日 カテゴリー:顎関節症