認知症と歯周病の関係
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
歯周病と心臓病、糖尿病、早産、脳梗塞など全身疾患との関連があることは以前からブログに書いています。歯周病予防の重要性はますます高まっているのですが、毎日診療していてもその重要性を本当に理解している方はまだまだ少ないというのが実感です。
予防歯科の重要性についてさらなる動機づけが必要だと感じます。
さて、本日のタイトル、認知症と歯周病の関係です。
私の愛読雑誌の1つに日経ビジネスがあるのですが、そこに載っていた記事をご紹介します。
歯が失われると認知症のリスクが高まるという記事です。
実際、30歳を過ぎると80%が歯周病になっていると言われています。以前から、8020運動といって、80歳で20本は自分の歯を残そうという運動が提唱されていますが、75歳以上の健常者で残っている歯の平均本数はわずか9本。
これが、アルツハイマー型認知症の場合ではさらに少なくなり3本になってしまうというのです。
残っている歯が少ないアルツハイマー型認知症患者の脳をMRIで撮影してみると大脳の容積や学習・記憶力えをつかさどる部分の神経線維の減少が見られるとの報告もあるそうです。
歯周病の予防は大変重要です。その人にあったブラシの方法、苦手な部分が必ずあります。
定期的に受診し、歯周病のチェック、歯ブラシのチェックを受けて悪くならないようにしないといけません。
今回にブログは日経ビジネス2010.1.25号の内容を参考にしています。
投稿日:2010年1月27日 カテゴリー:歯周病