口腔カンジダ症
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野からカンジダ症についてです。
カンジダ菌は口の中に常にいる菌(口腔内常在菌)ですが、何らかの原因で悪さをするようになります。その誘因としては、義歯、溝状舌、栄養不良、抗生物質、副腎皮質ホルモン剤、制癌剤、放射線治療などがあります。
通常、ファンギゾンシロップや、フロリードゲルなどを使用して軽快します。カンジダ症が慢性化した状態(慢性肥厚性カンジダ症)が長期にわたり、治らない場合、上皮の悪性化(癌化)を考慮しなければならないといけないケースもあります。
症例です。
頬の粘膜が白くなっています。
菌の塊なのでガーゼでぬぐう事ができます。
舌の辺縁が白くなっており、溝ができています。
カンジダ菌ではない事もありますが、溝に菌が貯まって炎症を起こす事があります。
気になる場合は受診してみるべきです。