口内炎、アフタ
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から口内炎です。
治療する側からすると口内炎というのは非常に難しい病態の1つです。
症候群の1症状として出る場合もありますが、単なる口内炎ということもあります。
症候群の場合は原因となっている疾患の治療が必要となります。
単なる口内炎の場合は対症療法がメインになります。
症例です。
口唇の内側に出来ています。
舌の尖端にもできています。
治りかけています。
口内炎というと軟膏の処方が行われますが、口の中の炎症の原因をコントロールすることも必要だと思います。
歯石をとって歯ブラシの指導を行い、口の中の菌の数を減らす説明もしています。
口内炎は粘膜が傷ついて、そこに口の中の細菌が感染を起こして炎症をおこします。
私の勝手な感触ですが、人によっては粘膜が弱い体質があったりする気がします。
ちょっとした刺激で口の中の粘膜が傷つきやすく炎症を起こしやすいのではないかと感じています。
これは扁平苔癬(へんぺいたいせん)で症状が重度な場合もこのような傾向が見られる気がします。
歯石を取り口腔内の環境を改善することは虫歯や歯周病の予防というだけではなく粘膜疾患にも有効と思われます。