技工物はどこで作られるか
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
最近、技工物が海外で作られているという報道や、ある入れ歯安定剤に亜鉛が使用され自主回収しているといった報道があります。
今回はこのような報道から技工物について考えてみます。
初めに触れておきますが、
さくま歯科の技工物はすべて国家資格をもった歯科技工士が日本で作っています。
さて、本題です。
①海外で技工物を作るようになった背景
最近では、詰め物やかぶせ物の材料費(金属)が高騰し、アシスタントの人件費や技工費を合わせるとほとんど利益がないという現状があります。そこで、技工費用の安い所で作るということになるようです。
②資格の問題
日本では国家資格を持った歯科技工士が、作るわけですが、海外では日本の資格は関係ないので、無資格者が作っている点が問題です。
③材質の問題
日本で使用する金属は、認可をうけないといけませんから、含有される金属の割合や種類が決まっていますが、海外で使っているものは必ずしも基準を満たしているものばかりではありません。
ただ、言える事は、口の中に入るものがどのような材料・材質(マテリアル)であるのかを知っておく必要があるということです。
普段診療していると、白いか白くないかということだけで決めている方が多いと感じます。
見た目だけではなく安全性も考慮しないといけません。現在では、自費治療の金属、ハイブリッドセラミック、セラミック、コンポジットレジンなどいろいろな材料があります。安全性の高い材質を選ぶべきです。