インプラントの上部構造とセットの方法
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は前回に引き続きインプラントの分野からです。
前回は上部構造の種類について書きました。
今回はその上部構造をどのようにセットするかについてです。
インプラントでは術者可撤式(じゅつしゃかてつしき)といって、患者さんは除去できないけれども、歯科医院で歯科医師が除去できるようなセットの方法をとるのが一般的です。
2通りになります。
①セメントでセットする(セメント固定)
インプラントの場合は仮づけのセメントでセットします。
これは何かトラブルが起こった時に対応するためのです。
②スクリューでセットする(スクリュー固定)
アクセスホールというネジの穴が存在します。
コンポジットレジンでこの穴はふさぎますが、審美性に問題があります。
セメントの除去が難しい場合や、対合歯(反対側の歯)との距離がない場合にこの方法をとります。
症例です。
このケースではちょうど2種類のセットの仕方を見る事が出来ます。
写真の左がセメント固定、真ん中がスクリュー固定です。
セメント固定では普通のクラウン(かぶせもの)と同じです。
ちょうど穴のあいている部位がスクリュー固定に使うアクセスホールと言われる穴です。
アクセスホールはコンポジットレジンでふさぎますので、こんなに目立たないのですが、
セメント固定に比べると審美性に劣ります。
セットの方法についても周囲の状況を考えて選択しないといけません。