インプラントと上顎洞
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回はインプラントの分野からインプラントと上顎洞についてです。
上顎にインプラントを行う場合、以下の点が問題になります。
①上顎洞炎
②インプラントの上顎洞迷入
③移植骨の上顎洞散乱
それぞれ見てみましょう。
①上顎洞とは、下に示すレントゲンの赤色で囲まれた部分です。
インプラントを上顎に行う場合は常に上顎洞が問題になります。
上顎洞に感染を起こすと上顎洞炎になってしまうことがあります。
また、術前CTで上顎洞に異常がないかもチェックしないといけません。
上顎洞に異常があると、状況を悪化させてしまう事があります。
②インプラントの固定が悪く上顎洞にインプラント体が迷入してしまうことがあります。
模式図にすると上の図のようになります。
③下の写真のように骨が少ないと骨を移植してインプラントを行う必要が出てきます。
レントゲンではわかりませんが、上顎洞は薄い粘膜で覆われています。
この粘膜を破ってしまうと、移植した骨が上顎洞に散ってしまいます。
上顎洞の状態や骨の厚みを知るためにもCTでの診査は必須という訳です。
上顎にインプラントを行う場合は上顎洞が問題になりますし、
下顎に行う場合は下顎管が問題になります。CTでよく診査する必要があります。
投稿日:2010年4月10日 カテゴリー:インプラント