インプラントの講習会に参加しました
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
4月11日に行われたインプラントの講習会に参加しました。
講師は、林揚春先生と武田孝之先生でした。
講義の内容はかなり興味深いものでした。
インプラントに関するテクニック的な事も良かったのですが、なぜインプラント治療をするのかという治療に関するコンセプトの部分が特に新鮮でした。
「現在の歯科界は歯を白くするとか、歯肉をきれいに揃えて形のよい歯を入れるといった審美歯科に大きく傾倒しています。歯科医師は治療となると口の中ばかり診ていてもっと大きなことを忘れている」と講演されていました。
確かに歯科の専門雑誌には、こんなにきれいに治しましたという症例がページをにぎわしています。
一般に歯科医院は行くと虫歯を治したり、歯石を取ったり、歯の無くなった所に義歯やブリッジ、インプラントで歯をつくる事が行われますが、講演では「噛む事の重要性をもっと説明し、治療を行った後は、生活の質の向上を図るために生活習慣の改善を行い慢性疾患を予防する」
という話がありました。生活習慣(食生活)を改善し生活習慣病を予防するためのインプラント治療ということです。
講演内容でキーワードになったのは、第一大臼歯の保存、歯ごたえのあるものを食べる、超高齢社会に突入している日本、生活習慣病、平均寿命、食事、認知症、欠損ドミノ、ビスホスホネート製剤などです。今後、機会を改めて、これらのキーワードがインプラント治療や歯科治療とどのように関連するか書きたいと思います。
投稿日:2010年4月22日 カテゴリー:インプラント