顎関節症の症型分類②
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は顎関節症の症型分類の2回目です。
顎関節症は以下の5つに分類されます。
I 型 咀嚼筋障害
II 型 関節包・靭帯障害
III 型 関節円板障害
IV 型 変形性関節症
V 型 その他
今回は顎関節症II型についてです。
アゴを動かしたり、物を噛んだ時に関節部が痛みます。また関節部をギュッとおすと痛みがあります。
簡単に言うと関節が捻挫したと思っていただければいいと思います。
顎関節症II型の対応方法です。
まずは安静にします。
安静とは、大きな口を開かない、硬いものを咬まないということです。
足首を捻挫した時も最初は痛くて歩けませんが、負荷をかけず安静にすることで1週間もすれば良くなると思います。アゴの関節も同じように考えていいと思います。
スプリントが有効なケースもありますのでスタビライゼーション型スプリントの使用も考慮します。
スタビライゼーション型スプリントを全部の歯が接触するように調整します。
赤い点は歯の接触点を示しています。
口腔内にセットするとこんな感じです。
よくデコボコになったスプリントをセットされている方を拝見することがありますが、上の写真に示すように真っ平らにしないといけません。
気になる症状は診察を受けましょう。
次回は、顎関節症III型についてです。
投稿日:2010年5月18日 カテゴリー:顎関節症