顎関節症の症型分類④
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は、顎関節症の症型分類の4回目です。
顎関節症は以下の5つに分類されます。
I 型 咀嚼筋障害
II 型 関節包・靭帯障害
III 型 関節円板障害
IV 型 変形性関節症
V 型 その他
今日は顎関節症IV型の変形性関節症(へんけいせいかんせつしょう)についてです。
レントゲン写真でアゴの関節に変形が見られる症例です。
臨床症状は前回に書いた顎関節症III型とあまり変わりません。
顎関節症III型に比べアゴの関節の痛みが強く出たり、雑音の種類がクレピタス音といってジャリジャリするような感じになります。また、開口障害の程度も顎関節症III型より強く出ることがあります。
治療法です。
スプリント療法、運動療法、消炎鎮痛剤の内服による消炎で対応します。
また、関節の環境改善が必要な場合はパンピング療法が有効な場合も多くあります。
パンピング療法
パンピングにより陰圧の除去、疼痛物質の除去などが行えます。
関節の環境をリセットできますので非常に有効な治療法の1つです。
気になる症状は診察を受けましょう。
治療が必要かもしれませんし、現在の状態を把握することも必要だと思います。
投稿日:2010年5月21日 カテゴリー:顎関節症