歯牙接触癖(しがせっしょくへき)について
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は顎関節症の分野から歯牙接触癖(TCH)についてです。
歯牙接触癖とは、機能時間以外に上下の歯牙を接触させる習癖のことです。
通常、上下の歯牙は接触していないのですが、物を咬んだり、飲み込んだり、会話をする時には歯牙が接触します。あるデータによると、歯牙を接触させているのは、1日17.5分との報告があります。
顎関節症の原因は多因子病因説といって、精神的なものや、行動学的な要因などが相互に影響して起こるとされています。行動学的要因のうち歯牙接触癖があるという訳です。
顎関節症の方の50%~70%の人が歯牙接触癖を持っているという報告があります。
歯牙接触癖を是正することは顎関節症状の緩和することがあると考えることができます。
すなわち、顎関節や周囲の筋肉に対する過剰な負荷を軽減することいつながるという訳です。
是正には3つのステップがあるとされています。
①歯牙接触癖を無意識に行っていることを認識する。
②例えばデスクに張り紙などをして歯牙接触癖に気づくようにする。
③さらに歯牙接触癖を是正し、さらに脱力する。
まず、歯牙接触癖があるか自分の行動を観察してみましょう。
歯牙接触癖に気づく事が重要です。
投稿日:2010年5月29日 カテゴリー:顎関節症