欠損ドミノ
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は欠損ドミノについてです。
メタボリックドミノについては以前紹介しました。
欠損ドミノはこのメタボリックドミノの歯科バージョンといった感じです。
欠損ドミノは林揚春先生と武田孝之先生らのグループが提唱されている概念です。
この考えは素晴らしいと思いますので紹介します。
欠損とは歯を失うことです。
1本歯を失うとドミノが倒れるように他の歯が無くなって行きます。
特に大切なのは第一大臼歯です。
第一大臼歯は6歳臼歯と言われていて、一番最初に口の中に生えてきます。
第一大臼歯を保存することが非常に大切です。
第一大臼歯が無くなると、欠損がたたみかけるように進行します。
奥歯がなくなると、噛む所を求めて前歯で噛むようになります。
前歯は噛む力(咬合力:こうごうりょく)に耐えきれずグラグラになり抜けて行きます。
第一大臼歯に詰め物がしてあったり、神経が取られていたりするのか、歯周病が進んでいたりなど、第一大臼歯に何らかのトラブルが起こっていると欠損ドミノが始まろうとしているということになります。なんとかくい止めないといけません。
欠損ドミノは進行すればするほど治療が大変になります。
歯の数が減ると柔らかいものをよく噛まないで飲み込む訳です。
このような習慣を繰り返すと肥満につながります。
肥満は慢性疾患への入り口です。
予防意識を強く持ち欠損ドミノが始まらないようにしないといけません。
投稿日:2010年6月13日 カテゴリー:予防歯科