咀嚼の重要性(そしゃく)
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
前回までのメタボリックドミノ、生活習慣病に続き、
今回は咀嚼の重要性について書きたいと思います。
咀嚼(そしゃく)とは口に入れた食べ物を噛む事を言います。
口に入れたら20回から30回は噛むようにしましょう。
現在、噛まなくても飲み込むことができる食べ物がたくさんあります。
おいしい食べ物は歯ごたえのない軟らかいものが多く、
噛まなくても飲み込むことができる訳です。
しかし、これは非常にまずい事態なのです。
「噛まないで、丸飲み」ということだからです。
では、「噛まないで丸飲み」がなぜいけないかというと、
噛まないで食べられるものは炭水化物が多い。
これでは量を食べ過ぎてしまう。要するに肥満につながるということです。
肥満になっているということはすでにメタボリックドミノが倒れているということです。
早い段階でドミノを止めないと大変という訳です。
よく噛むことで、量を食べなくても満腹感が得られ、食べ過ぎを防止できます。
さらに、認知症の予防に効果があるとの報告もあり、咀嚼が重要という事です。
また、よく噛むことで、唾液の分泌が促進されます。
よく噛むには、歯の健康が大変重要になります。現状を維持する予防歯科の概念は大切です。
また、歯をすでに失っている場合は何らかの方法で歯を補わないといけません。