舌側のフィステル(歯内療法:神経の治療)
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は歯内療法(神経の治療)の分野からフィステルについてです。
フィステルとは、膿の出口のことです。
歯の根の先に膿が貯まると、圧力が高まり、
膿は頬側か舌側に出口を作って圧力を下げようとします。
一般的に頬側にできることが多く、「出来ものができた」「歯肉が腫れてつぶれた」という理由で受診される方がほとんどです。
症例です。
写真の左下に中心がやや白色で周囲が赤みを帯び、ぷっくとふくれた部分があります。
白いのが膿です。根の先の炎症が舌側に出てきている訳です。
出来てはつぶれ、出来てはつぶれを繰り返します。
このようなケースでは根管治療(根の治療)が必要です。
病巣が大きくなると抜歯になるケースも出てきます。
早めの処置が必要です。
検診ではレントゲン検査をして根の状態も確認すべきです。
投稿日:2010年7月25日 カテゴリー:歯内療法