歯根破折(しこんはせつ)②
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回も、前回に続いて口腔外科の分野から歯根破折(しこんはせつ)についてです。
症例です。
咬んで痛みがあるとの事で来院されました。
レントゲン写真と口腔内の様子です。
かぶせ物を外してみると頬側の歯が割れて動いていました。
歯の破折が痛みの原因でした。
まず割れている部分を除去します。
歯肉の下の方まで割れていましたが、2本ある根のうち半分を抜歯し、半分を温存できました。
ヘミセクションと言って半分だけ抜歯する方法です。
アメリカでは歯の神経を取ってかぶせ物をするよりは抜歯してインプラントというのが主流のようです。
神経のない歯にかぶせ物をする割合がアメリカに比べ圧倒的に高いのが日本という訳です。
確かにインプラントが高い成功率であることは間違いありませんが、
神経は無くなっても自分の歯を残すことに全力をつくすべきだと思います。
投稿日:2010年7月13日 カテゴリー:口腔外科