顎関節症の治療:運動療法
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科
日本顎関節学会・認定医 佐久間琢です。
今回は顎関節症の分野から運動療法についてです。
顎関節症の症型分類については以前書きました。
症型分類によって有効な運動療法が違います。
参考にしてみてください。
顎関節症の症型によってどのように運動するか簡単に書いてみます。
①顎関節症I型
筋肉が影響を受けていますので、ストレッチの意味合いが大きく、指を使った大開口します。この時指を使ってしっかりと筋肉を伸ばます。
②顎関節症II型
顎関節が捻挫そしたようなものです。1週間程度安静を保ち、その後関節を動かすことで、関節の正常化を図ります。
③顎関節症III型
円板整位運動や可動化訓練が適応になります。2つの開口訓練は全く別の物ですので、診察を受け適応を判断しないといけません。
④顎関節症IV型
関節円板が前方に転位し、関節も変形しています。可動化訓練を行う事が多いです。
どのような運動療法をどのような時期から開始するかは病態によって異なります。
また、スプリント療法を併用した方がいいケースもあります。
診察を受けて、正しい方法で行うべきです。