ビスホスホネート製剤と顎骨壊死(がっこつえし)
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は前回の続きです。口腔外科の分野から
ビスホスホネート製剤に関連した顎骨壊死(がっこつえし)についてです。
顎骨壊死(がっこつえし)とは、骨がダメになってしまい、骨が口の中に露出する現象です。
顎骨(口の中の骨)は他の骨と違っていて特殊な環境に置かれています。
そのために顎骨壊死(がっこつえし)が発生しやすいのです。
口の中は800種類以上の細菌が1立方cmあたり1000000000000個(10の11乗個)も存在していて、抜歯をしたり、歯周ポケットが深くなったりすると一気に感染がおこります。
顎骨壊死(がっこつえし)が発生すると、腫れや疼痛、歯のグラグラ、潰瘍、膿が出る、といった症状が出現します。
このような症状が出ると骨の治癒能力が著しく低下しているため、なかなか治りません。
顎骨壊死(がっこつえし)にはステージがあります。
ステージが進むと治療が困難になってきます。
ステージと治療法です。
顎骨壊死(がっこつえし)した部分を洗浄するのですが、
重症の場合は骨を切らないといけません。
次回は顎骨壊死(がっこつえし)が発生した時の治療法について書きます。