外傷性歯牙脱臼(がいしょうせいしがだっきゅう)
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は、口腔外科の分野から外傷性歯牙脱臼に関してです。
外傷(がいしょう)では、皮膚や粘膜の軟組織と歯や顎骨などの硬組織の回復を図ることが目標になります。
転んだり、ぶつけたりと原因はいろいろありますが、
治療上の大原則は元に戻して固定することになります。
症例です。
ランニング中に転倒し顔面を強打しました。
右上の鼻のに擦過症(さっかしょう:こすった傷の事)があります。
ぶつけていますので唇も腫脹しています。
口腔内はぶつけた衝撃で切れていました。
歯はぶつけた衝撃で陥入しています。
レントゲンでは顎骨の骨折、歯の破折もないので、
かみ合わせを調整して安静にします。
歯の動揺もなかったので固定は不要でした。
また、歯がわずかに陥入していましたが、位置の変化も軽微で整復するには至りませんでした。
今後は、歯の神経が死んでしまうことがあるので、経過観察が必要です。