フィステルと抜歯
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は歯内療法、口腔外科の分野からフィステルと抜歯についてです。
通常、根の先に病巣ができると、根管治療を行います。
根管治療で、排膿(膿がでること)が止まらない場合、抜歯になってしまう事があります。
膿が出ているということは、根の先の炎症が鎮静化していないということになり、
かぶせ物をして咬ませることはできません。
歯根端切除術と言って、根の先端をきれいにする方法もあります。
根の治療を行っても改善なく抜歯になってしまったケースです。
症例
右下の第一中切歯の先に膿が貯まってしまいました。
左の写真ではプクッと腫れているのがわかります。
根の先の構造が壊れていて、排膿が止まりません。
残念ながら抜歯の適応です。
抜歯を行い、悪い部分をきれいにしました。
歯根破折が抜歯になってしまうケースはいくつか紹介していますが、
歯が割れていなくても抜歯になってしまうケースがあります。
注意しないといけません。
投稿日:2010年10月27日 カテゴリー:口腔外科, 歯内療法