歯磨きは何分行えばよいか?
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は予防歯科の分野から、「1回の歯磨きは何分行えば良いかについて」です。
歯の表面にフッ化カルシウムを形成させることが大切で、
フッ化ナトリウム(NaF)300ppm以上の濃度でフッ化カルシウムの形成が起きやすい
事がわかっています。
東京歯科大学とある企業が共同で行った研究に以下のようなものがあります。
300ppmのNaFをエナメル質(歯の表面)に作用させると
約2分間はフッ素の取り込みが増加するというのです。
この研究から考えると、300ppm以上の作用でフッ化カルシウムの形成による作用が期待できると言えます。
歯肉へのマッサージ効果や、プラークの除去を考えると2分では短いとも思いますが、
虫歯予防の側面からフッ素による歯質強化を考えると2分という数字が基準になると思います。
投稿日:2010年11月8日 カテゴリー:予防歯科