顎関節症と鑑別を要する疾患①
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科
日本顎関節学会認定医 佐久間琢です。
今回は顎関節症の分野から、顎関節症と鑑別を要する疾患についてです。
2回に分けて書きます。
顎関節症とは同じような症状ですが、実は顎関節症ではないものもあります。
顎関節症とは区別しないといけません。
今回はその1回目です。
顎関節症と同様の症状を呈する疾患のうち
顎関節症以外の顎関節疾患です。
7つあります。列挙します。
①発育異常
(1)下顎関節突起欠損
(2)下顎関節突起発育不全
(3)下顎関節突起肥大
(4)先天性二重下顎頭
②外傷
(1)顎関節脱臼
(2)骨折
(3)捻挫
③炎症
(1)化膿性顎関節炎
(2)関節リウマチおよび関連疾患
(3)外傷性顎関節炎
④退行性関節疾患および変形性関節症
⑤腫瘍および類似疾患
⑥全身疾患に関連した顎関節異常(痛風)
⑦顎関節強直症
たくさんあるのがおわかり頂けたと思います。
これらの疾患と区別ができて初めて顎関節症と診断されます。
ちなみに、顎関節症には5つのタイプがあります。
次回は顎関節症と区別する疾患の2回目です。
投稿日:2010年11月20日 カテゴリー:顎関節症