顎関節症と鑑別を要する疾患②
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科
日本顎関節学会認定医 佐久間琢です。
今回は顎関節症の分野から顎関節症と鑑別を要する疾患の2回目です。
顎関節疾患以外の疾患を列挙します。
7つあります。
①頭蓋内疾患(腫瘍、動脈瘤、出血、血腫、浮腫)
②隣接器官の疾患
(1)歯および歯周疾患
(2)咀嚼筋の疾患
(3)耳疾患(腫瘍、外耳炎、中耳炎、水疱性鼓膜炎)
(4)鼻.副鼻腔疾患(腫瘍、上顎洞炎)
(5)咽頭の疾患(腫瘍、術後瘢痕、Eagle’s症候群)
(6)側頭骨の疾患(腫瘍、骨炎)
(7)顎骨の疾患(腫瘍、骨炎、筋突起過長症)
(8)その他の疾患(茎状突起過長症、慢性顔面痛症候群)
③筋、骨格系の疾患(筋ジストロフィー、Ehlers-Danlos症候群)
④心、血管系の疾患(側頭動脈炎、虚血性心疾患)
⑤神経疾患(三叉神経痛、舌咽神経痛、帯状疱疹、非定形顔面痛など)
⑥頭痛(片頭痛、群発頭痛、緊張型頭痛)
⑦精神神経疾患(精神分裂病、躁鬱病、不安神経症、情緒障害など)
これらを除外して初めて顎関節症と診断できます。
ちなみに顎関節症は5つに分類されます。
投稿日:2010年11月21日 カテゴリー:顎関節症