酸蝕歯について① | 吉祥寺の歯医者 - さくま歯科 -

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酸蝕歯について①

こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。

今回は身近にあるものが歯の疾患に影響するという話です。

日本歯科医師会雑誌に載っていた記事の内容を簡単にご紹介します。

酸蝕(さんしょく)と言って、酸が歯を溶かしていくという話です。

通常、虫歯は虫歯菌が出す酸によって歯が溶かされてしまうのですが、

酸蝕症は日常、私達が口にする食べ物や飲み物が歯を溶かしていきます。

酸蝕症は非常に緩慢に進むので、

健康意識や生活スタイル、嗜好品が大きく影響します。

どのような食物・飲み物が影響するか図にしました。

図を見る前にエナメル質の臨界pHを理解しないといけません。

臨界pHとは歯が溶け始める酸性度のことで5.5とされています。

図には縦線を引きました。

ph1.jpg

ph2.jpg

pHが5.5より小さくなると歯が溶けます。

個人の歯の質にもよりますが、

酸性が強い物を習慣的、頻繁に摂取したりすると酸蝕症のリスクが高まると言えます。

次回は酸蝕症に対し臨床的にどのように対応するかについてです。

投稿日:2011年2月3日  カテゴリー:予防歯科