ソケットプリザベーション
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回はインプラントの分野から、ソケットプリザベーションについてです。
ソケットプリザベーションとは、抜歯した後に骨の吸収を防いで、インプラントなど備えることです。
抜歯すると骨がどんどん減ってしまいますので、骨を温存する必要があるという訳です。
症例です。
右の下顎第二小臼歯が歯根破折(しこんはせつ)を起こしています。
神経が無い歯で、金属の土台を入れている歯は割れてしまう事が多いです。
かぶせ物を外してみるとヒビが3方向に入っています。
保存できないので抜歯となってしまいます。
抜歯した歯です。
抜歯後傷の治りを待ってインプラントの予定です。
抜歯した所に人工の骨を入れて膜を張って縫合します。
このケースでは、ブリッジも選択肢になりますが、前後の歯に手を入れないといけませんし、
ブリッジの支えとなる歯は負担過重になりやがて歯根破折を起こす可能性が高いです。
歯根破折を起こし抜歯になって、、、これを繰り返し歯がなくなって行きます。
インプラントは無くなった歯を取り戻すようなものです。
インプラントを選択することで、前後の歯を守る事が出来ます。
ソケットプリザベーションはブリッジでも、骨の陥没を防ぐために行うこともあります。
現在では、インプラントの前処置として行う事がほとんどだと思います。
投稿日:2011年2月23日 カテゴリー:インプラント