歯の先天性欠如歯(先天性欠損、先欠)
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は小児歯科の分野か歯の先天性欠如歯についてです。
先天性欠如歯とは生まれつき歯が無いことです。原因は不明とされています。
多数の歯が欠如する特徴的な疾患に、ダウン症、外胚葉形成不全症などがあります。
先天性欠損の割合は10%以下との報告があります。
乳歯が欠如すると後続の永久歯は50%の確立で欠損すると言われています。
第3大臼歯、下顎第2小臼歯、第2小臼歯、上顎第2小臼歯の順で欠損が起こる事が多いです。
審美的な障害のみならず、顎や顔の発育に影響があります。
症例です。
15歳の女子です。
上顎が4本
下顎が5本が欠如しています。
口腔内の写真です。
多数の歯牙欠如のために全体的に歯が空いています。
高度な審美障害です。
発育段階では嚥下、発音、など舌を正しい位置に安定させ、
口を閉じて鼻呼吸できる構造を作ることが大切です。
このケースの場合は矯正治療と補綴治療(ほてつちりょう)の介入が必要になります。
投稿日:2011年4月22日 カテゴリー:小児歯科