睡眠時ブラキシズムの弊害(夜間の歯ぎしりの弊害)
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科
日本顎関節学会 顎関節症専門医 佐久間琢です。
今回は顎関節症の分野からブラキシズムの弊害についてです。
(ブラキシズム≒歯ぎしりと考えてください)
睡眠時ブラキシズムは歯科の臨床で様々なトラブルを引き起こします。
3つ見てみましょう
①歯根破折
咬む力がかかることで歯が割れてしまいます。
破折する歯は圧倒的に神経を取った歯が多いです。
②ポーセレンの破折
セラミックは硬いために不用意に大きな力がかかると割れる事があります。
治したかぶせ物にも注意が必要です。
③歯の咬耗
歯と歯がこすれることで、表面のエナメル質が欠けてしまいます。
歯が平らになってしまう事が多くあります。
このケースでは犬歯に亀裂、第一小臼歯にはくさび状欠損も見られます。
歯にかなり大きな負荷がかかっていることがわかります。
前回も書きましたが、ブラキシズムは止めることは出来ないので、
ブラキシズムで生じる大きな咬合力を上手に逃がさないといけません。
投稿日:2011年5月17日 カテゴリー:顎関節症