セカンドオピニオンの症例
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回はセカンドオピニオンにまつわる話です。
セカンドオピニオンとは、主治医以外の別の医師から診断と治療方針など意見を聞くことです。
ケースにもよりますが、最近では2件目、3件目と病院をまわる事も珍しくありません。
(3件目だとサードオピニオンです。)
症例です。
右上側切歯にメタルセラミックスのかぶせ物をセットしたそうです。
咬み合わせが強いので調整して欲しいと話をしても取り合ってもらえず、
1カ月が経過し、首の筋肉痛や頭痛まで起こるようになったとのことです。
仕方なく別の歯科医院を受診したそうです。
2件目の歯科医院では、かみ合わせの調整とスプリント療法が必要と言われ、
保険外診療(自費)だと言われたそうです。
3件目でさくま歯科を受診されました。
咬合性外傷を起こしています。
強くあたっていますので咬合調整を行います。
他の部分を見ると歯の咬耗もあり、夜中の歯ぎしりが予想されます。
(寝ている時のブラキシズム)
写真は、かぶせ物の摩耗と犬歯の咬耗。
このケースではスプリントを使用してもいいかもしれません。
スプリント療法は保険内の診療が可能です。
前医では、保険外の診療だけではなく保険内の選択肢も示すべきだと思います。
歯科医院をもっと身近に感じて欲しいのですが、
このようなケースが存在すると医療不信がどんどん高まってしまうと思います。
残念なことです。
投稿日:2011年5月18日 カテゴリー:かぶせ物