胎児に対する放射線の影響
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
原発事故以降、放射線に対する意識が高くなっていますので、
放射線について書いてみたいと思います。
今回は歯科放射線学の分野から胎児に対する放射線の影響についてです。
レントゲン撮影が胎児に影響するかということです。
期間を区切って見てみましょう。
①妊娠4週以前:致死
②妊娠5~10週:奇形
③妊娠11週以後:精神発達遅滞
上記のような臓器障害や個体死は確定的影響と言われていて、
ある一定線量を越えないと発生しません。
これに対し確率的影響は少量の線量でも発生することがあります。
確率的影響とは癌や遺伝的な影響の事を指しています。
放射線を防護する目的で鉛の入ったエプロンを着用しますし、
妊婦に対しては原則的にレントゲン撮影を行いません。
また、放射線の照射野も腹部とは離れていますので、
臨床的には発生しにくいと考えられます。
投稿日:2011年5月27日 カテゴリー:その他