ラクトフェリンと歯周病
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です
今回は歯周病の分野からラクトフェリンと歯周病についてです。
ラクトフェリンは牛乳や母乳に含まれる多機能性たんぱく質です。
ラクトフェリンはLPS(リポポリサッカライド)と結合しその働きを抑制したり、
不活化して無毒化する働きを持っています。
LPS(リポポリサッカライド)は歯周病菌が作りだす毒素で、歯周病を進行させます。
よってLPSの働きを抑制できる事は歯周病の進行を押さえてくれると言う訳です。
ラクトフェリンの研究で下記のような働きがあることがわかっています。
①LPSと結合し無毒化する。
②歯肉の炎症物質の生成を抑える。
③歯肉のコラーゲン合成量を正常に保つ。
④歯肉溝滲出液の増加を抑制する。
最近、ラクトフェリンを配合したガムが登場しています。
ラクトフェリンを配合したガムを咬むことで口腔内環境を改善しようという狙いです。
ただし、毎食後に歯磨きを行い、
プラークコントロールを行う事が重要であることも忘れてはいけません。
投稿日:2011年6月21日 カテゴリー:歯周病