根分岐部病変(こんぶんきぶびょうへん)
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です
今回は歯内療法の分野から根分岐部病変(こんぶんきぶびょうへん)についてです。
根分岐部病変とは歯の根の部分に炎症がおこり骨を溶かしてしまうことです。
歯根が複数ある大臼歯(奥歯)で起こります。
症例です
根の治療(根管治療)中でしたが、8か月間放置し、受診されませんでした。
右下第一大臼歯のレントゲンです。
下顎の第一大臼歯は2本歯根があります。
ちょうど歯根の分岐部(歯根の股の部分)が黒くなっています。
骨が溶けていることを示しています。
口の中を見てみると歯肉が腫れて膿瘍を形成しています。
切開して膿を解放します。右は切開後の写真です。
根分岐部病変は骨がどの程度溶けているかによって処置が異なります。
以前は積極的に外科処置を行っていましたが、現在ではブラシで経過を見ることも多いと思います。
放置すると、状況は悪化しますし、治療期間もかかります。
継続して治療することが望まれます。
投稿日:2011年6月14日 カテゴリー:歯内療法