抗生物質①(ペニシリン系、セフェム系)
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から、抗生物質についてです。
歯科で使う代表的な抗生物質について2回に分けて書きます。
本日は1回目。ペニシリン系とセフェム系についてです。
一般的に広く使われる薬剤で第一選択になる抗生物質です。
抗菌スペクトルといって、どのような細菌に効く薬かどうかがわかっています。
ペニシリン系やセフェム系は抗菌スペクトルが広くいろいろな細菌に有効なため、
抜歯後の感染予防や、歯周病の急性発作、根尖病巣、親しらずの炎症などで有効です。
次回紹介するマクロライド系が静菌的に作用するのに対し、
ペニシリン系・セフェム系は殺菌的に作用します。
私は比較的新しい世代のセフェム系を使用しています。
グラム陰性菌に対しても有効で歯周病の原因菌にも効果が期待できるからです。
抗生物質が治す訳ではなく、体の免疫を補助してくれると考える方がいいと思います。
最終的には自分自身の体力という訳です
次回はマクロライド系とテトラサイクリン系についてです。
投稿日:2011年6月28日 カテゴリー:口腔外科