抜歯の偶発症(抜歯後のトラブル)
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から抜歯の偶発症についてです。
抜歯をすると、歯がなくなった所に血餅ができ、傷を修復していきます。
しかし、トラブル(偶発症)が起こると、傷の治りが遅れます。
抜歯後感染とドライソケットが最も頻度の高い偶発症です。
それぞれ見てみましょう。
①抜歯後感染
抜歯した所に口腔内の細菌が感染を起こします。
抜歯前に歯石を除去して口腔内の菌の数を減らしておく事が大切です。
また、抜歯後に処方される抗生剤は必ず服用すべきです。
②ドライソケット
抜歯後の穴を血餅が塞ぎますが、血餅がうまく形成されなかったり、
うがいや歯ブラシなどで血餅がとれてしまうと、骨がむき出しとなり強烈な痛みが出ます。
血餅の形成が悪く、骨がむき出しになっています。
再度ソウハして血餅の形成を促さないといけません。
長引く抜歯後の痛みはドライソケットや抜歯後感染の疑いがあります。
心配な症状は我慢せずに診察を受けるべきです。
投稿日:2011年7月19日 カテゴリー:口腔外科