口腔ケアによる医療費高騰の抑制
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です
今回は予防歯科の分野から口腔ケアによる医療費高騰の抑制についてです。
日本歯科医師会雑誌に載っていた記事を要約して紹介します。
口腔ケアとは「口腔の疾病予防、健康保持・増進、リハビリテーションによる生活の質(QOL)の向上を目指した科学であり技術である」と定義されています。
国民所得を上回る医療費の伸びは、超高齢化社会の日本において大きな問題です。
口腔ケアが医療費の軽減と国民負担の軽減につながるとされて注目され実践されています。
記事の中では静岡がんセンターでの研究が取り上げられています。
口腔ケアを行った方が入院日数、が短く、口からの栄養摂取が短期間で行えるようになり、合併症の発生率も低下するというデータが出ています。
入院期間が短縮すれば、
患者さん一人あたりの医療費高騰の抑制に貢献することができます。
歯牙のある場合や無い場合、
経口摂取が不可能な場合など場面に応じて実践方法が異なります。
記事は医師、薬剤師、歯科衛生士、理学療法士、看護師、栄養士など多職種と連携を取りチームで口腔ケアを行う必要があると結んでいます。
主に入院診療に関する記事ですが、外来通院の患者調査でも歯が悪ければ悪いほど医療費がかかる事がわかっています。
写真は歯石のついた口腔内です。
定期的なメンテナンスを行わないとこのようになってしまいます。
歯石をそのまま放置するのは危険です。
定期的なクリーニングを行いましょう。
投稿日:2011年7月14日 カテゴリー:予防歯科