親知らずの移植術
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は、口腔外科の分野から親しらずの移植術についてです。
歯が無くなって欠損した所にはインプラントが第一選択ですが、
移植を希望される場合もあります。
インプラントが全盛の現在、移植はレアなケースと言えます。
症例です。
術前のパノラマエックス線写真です。(パノラマでは左右が逆になっています)
左上の親知らずを左下の第一大臼歯部に移植します。
(写真の右上から写真右下に移植しています)
術後のパノラマエックス線写真です。
ワイヤーで移植した親知らずを固定してあります。
このケースでは移植した歯の後ろに位置する第二大臼歯の骨が溶けていますので、
やや手前に移植しています。
今後、根管治療を行い、クラウンをセットすることになります。
インプラントが高い成功率を納めていますので、
歯の移植は以前程行われなくなっていると思います。
天然歯が使えることと、保険適応があるのは利点だと思います。
(保険適応にならないケースもあります。)
投稿日:2011年10月26日 カテゴリー:口腔外科