掌蹠膿疱症と金属アレルギー
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から掌蹠膿疱症と金属アレルギーについてです。
掌蹠膿疱症は難治性の皮膚疾患で、
近年では金属アレルギーの関与が示唆されている疾患です。
パッチテストを行い原因とされる金属を特定し、
他の治療法が奏効しない場合、口腔内金属の除去を検討すべきです。
金属アレルギーは口腔内に入った金属が溶け出して
IV型アレルギーが惹起されることで起こります。
歯科の保険適応金属は何十年も前に認可された物をずっと使い続けています。
特にPd,Ni,Znはアレルギー陽性反応が出る確率が高いとされています。
掌蹠膿疱症では、Ni,Co,Cr,Hg,Snなどで陽性率が高いという報告がされています。
金属で修復するという事は治療とは言っても、
金属アレルギーを作り出しているとも言える訳です。
治す時には安全性を考慮してセラミック修復を検討すべきだと思います。
投稿日:2013年8月20日 カテゴリー:口腔外科