骨粗しょう症と顎骨壊死
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺本町 さくま歯科 佐久間琢です
今回は口腔外科の分野から骨粗しょう症と顎骨壊死についてです。
骨粗鬆症で内服するビスフォオスフォネート製剤(BP製剤)というのが問題になります。
骨というのは常に代謝していて、骨ができたり壊れたりしています。
BP製剤はこの骨の代謝のサイクルをみだす事で骨量を維持する訳ですが、
口腔内においてはこの骨の代謝するサイクルが乱れる事で弊害が出ます。
一番多いのは抜歯後のトラブルです。
歯を抜くと骨が再生してくるのですが、この薬を飲んでいると骨代謝のサイクルが正常と異なっているので抜歯した後に治癒の機転が働きません。このため顎骨が壊死を起こし、骨が露出し、抜歯後の治癒を悪くしてしまうのです。
休薬などガイドラインにそって抜歯を行う必要があります。内服している場合は必ず申告してください。
投稿日:2015年4月15日 カテゴリー:口腔外科