第28回顎関節学会学術大会総会に参加しました。
こんにちは 武蔵野市 吉祥寺本町 さくま歯科 佐久間琢です
日本顎関節学会学術大会に参加してきました。
今月の4日、5日に名古屋で顎関節学会が開催されました。
顎関節脱臼と顎関節症の診断基準に関する講演が興味深い内容でした。簡単に紹介します。
①顎関節脱臼
顎関節疾患では閉口障害の1つで原因には関節円板と筋肉の2つがあります。比較的若い年代では関節円板が原因になる事が多く顎関節の洗浄療法が適応になる事が多い疾患です。意外にも治療に苦慮するケースが多いといった内容で手術を行うと症例が紹介されていましたが、原因が関節円板の場合は洗浄療法を試すべきだと強く感じました。
②顎関節症の診断基準
DC/TMDが世界的な流れになり、日本顎関節学会でも「顎関節症の病態分類」を2013年に発表しました。これはDC/TMDに近づけたものになりました。しかし、学会の新分類は頭痛や心理社会的評価(AxisII)を評価しないので世界標準とはある程度の整合性という感じに留まります。私自身は使いやすい病態分類だと思いますが、世界の診断基準との隔たりをどのようにするのかもう少し時間がかかりそうです。
投稿日:2015年7月30日 カテゴリー:顎関節症