2018年2月さくまブログ総括
こんにちは 武蔵野市 吉祥寺本町 さくま歯科 佐久間琢です。
2018年2月のブログ総括です
今月は日本顎関節学会が主催の学術講演に行きました。
日本における顎関節症の治療は音が鳴るとか痛みがあるとか身体面の異常を治療する事にウエイトを置いています。世界的には2軸診断(I軸とII軸)と言って、身体面の異常だけでなく心理社会的な要因(不安や抑うつ、ストレスなど)も治療するのが当たり前になっています。日本ではライセンスの関係でII軸の治療が少し難しいという現状があります。現在、顎関節学会でも診断治療の改訂を進めていて日本におけるDC/TMDが作成されています。顎関節症というと、とりあえずスプリントを入れてという歯科医師も少なからず存在し、身体面での評価、治療もまだまだで、顎関節症という言葉が一人歩きしているようにも思います。実際、運動療法も大切になりますが、保険では認められていないので、スプリント以外は治療として認められないとういのが現状です。保険診療制度の弊害なのかもしれません。学会でも運動療法について保険収載を打診していますが、厚労省から却下されたそうです。保存的な治療が主体なので、運動療法やセルフケアは重要になります。
4月には保険改訂があります。介護保険と同時改訂となります。
投稿日:2018年2月26日 カテゴリー:さくまブログ総括