口内炎と扁平苔癬
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺本町 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から口内炎と扁平苔癬(へんぺいたいせん)についてです。
扁平苔癬は原因不明の炎症性疾患であり、口内炎とは見た目がだいぶ違います。
2つを比べてみましょう。
口内炎
境界が明瞭な円形です。
中心部の粘膜が欠損しています。接触痛が強く出るので、食事や会話に支障をきたす事が多くあります。
扁平苔癬
原因不明の炎症性病変で、軟膏を用いての対症療法が必要になります。
肝炎の場合、高確率に出るという報告もあります。
レース状の白斑と発赤の部分が混在しています。
ヒリヒリ感やひきつれ感が多くのケースで出ます。
炎症性疾患なので、炎症が強いと醬油など刺激のあるものでしみる症状も出ます。
写真でもわかるように2つの病態には違いがあります。
強い接触痛を伴う点では共通しています。
気になる症状は診察を受けましょう。
投稿日:2018年5月20日 カテゴリー:口腔外科