親知らずと下歯槽神経
こんにちは 武蔵野市 吉祥寺本町 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から親知らずと下歯槽神経についてです
症例です
抜歯前にCT撮影を行います。
神経と親知らずが接していて、抜歯すると神経の露出する可能性が高いと判断できます。
オトガイ神経麻痺の可能性が高く、抜歯には注意を要するケースです。
2次元のパノラマレントゲンでは全く判断がつきません。
一見簡単に見えるケースでもCT撮影が必須だと思います。
CT撮影が保険導入されてから、親知らずのリスクについて、判断がよりはっきりできるようになりました。
神経と血管が入っている管が親知らずの根周囲を走行していますので術前にある程度のリスクを知る事ができます。
CT撮影したからと言って親知らずと神経の状況が変わる訳ではありませんが、状態を知るは大切な事です。この神経は感覚の神経なので、もし、障害されると下唇付近の皮膚や、歯肉の感覚が鈍くなります。運動神経ではないので、唇が動かない訳ではありません。
投稿日:2018年5月11日 カテゴリー:口腔外科